2023マンガベスト10 その2(堀尾鉱,伏見瞬,風見2,背川昇,竹田純,西瓜士,今井新,酢豚ゆうき,関野葵,陰山涼,一のヘ,投擲装置,池袋不敗,水田マル,小野未練,吉田貴司,華沢寛治,永井乳歯,井上まち,井戸畑机,匿名潟嬢姫,みそくろ,ほしがた,ほしがた,ねぎしそ,ななめの,しゃりあ,meganedesk(メガデス),伊東黒雲,モバイルいわし,yaca,中野でいち,小出よしと,今井哲也 ,ツムラネオ,さのさくら,人間が大好き,ジュンスズキ,八月のペンギン,佐藤タキタロウ,okadada,gaburyu,
記事一覧
井上まち
https://twitter.com/machi_inoue
『東京ヒゴロ』松本 大洋
漫画家と編集者の二人三脚の苦悩が美しい。
長作さんがネームに行き詰まっているとき、長作さんはたった一人きりだけど、担当編集の塩澤さんも静かに苦しんでいるのだ。
漫画家と編集者の関係は綺麗事ばかりではないが、それでも漫画を描くことは綺麗だなと思う。
『透明人間そとに出る』路田 行
恋愛が中心のSF(すこしふしぎ)短編集。
感情の緩急のつけ方が絶妙で、どの登場人物たちもゆるやかに前向き。
恋に主軸を置いた話が多い中で、唯一読後感が違う短編『しばらくハシゴを登ってない』が印象的だった。
『砂の都』町田 洋
フラットな画面で、全体的に物静かな人物が多いが、そのぶん人々の心模様が手の仕草に込められている。
指の握り具合や手首の角度など、手の映ったコマを見返すだけでも面白い一冊。
『走り出す花びら』甘井 最鹿
描くこと以外何もできない主人公が走り出すまでの物語。
その第一歩が「家具づくり」となっている、現実的な着地が素敵です。
『暗号学園のいろは』岩崎 優次/西尾 維新
見開きの圧倒的な説得力!毎週釘づけです。
『家が好きな人』井田 千秋
家で過ごす人たちの、何でもない幸せを詰め込んだ一冊。
優しい色使いで描かれたインテリアにこちらも愛着が湧いてくる。生活は愛おしい。
『ひらやすみ』真造 圭伍
チクチクと少しばかしの痛みも「あるある!」の共感もある、人間味の強い登場人物たちに元気付けられる。装丁の清潔感も良い。
『天狗の台所』田中 相
「日本昔ばなしみたいな暮らし」が丁寧に描かれている。
そこから出来上がる料理を通して、個性豊かな登場人物たちが一様にほっこりしている様子は、読んでいてこちらもにっこりしてしまう。
『天国大魔境』石黒 正数
最新刊になって、いよいよ全てが繋がりだしたと思ったら、また新たな謎が出てきて目が離せない。
翻弄され続ける登場人物たちの感情がどう着地するのか今後も楽しみ。
『ダンジョン飯』九井 諒子
ストーリーが面白いのはもちろんのこと、安定した画力と絶妙なギャグの組み合わせが癖になる。
歴史をみていたような読後感。
小出よしと
https://twitter.com/oekaki_namekuji
芥見下々「呪術廻戦」
板倉梓「瓜を破る」
業務用餅 kisui 六志麻あさ「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」
ナガノ「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」
カルロ・ゼン フクダイクミ「明日の敵と今日の握手を」
丸木戸マキ「オメガ・メガエラ」
ツムラネオ
CATO SAN/田中六大
詩や短歌にも通じる曖昧な世界が美しい。脈絡の無さって最高だ。
ともだちFriends/田中六大
古典的ギャグとファンタジーの融合。日常の些末すぎるトピックが絵本や童話のような風景と同居している様が面白い。
くちびるプルプル妖精!
ザ・フルーツ・オブ・ハピネス/カナコドンナコ
カナコさんの世界では、本来は悪役であるオオカミも、おめめキラキラで愛らしい。そんなキャラクターたちを待ち受ける後半の展開と表現が素晴らしい。
シカクイハコのそぞろ歩きシリーズ/アニュウリズム
9月3日に東京ビッグサイトで催されるコミティア145に参加します。スペースは「k11a」スペース名はシカクイハコです。新刊を持って行きます。全24Pの四コマコピー本の予定です。他色々持って行きます、よろしくお願いいたします! pic.twitter.com/WtGIrHYMVE
— アニュウリズム (@anyuuanyuu) 2023年8月28日
後半に掲載されている『異界の4コマ』シリーズ。異界という我々の理解の範囲を超えている世界の事象が説明を廃されたまま淡々と繰り広げられる。異界の者はこれを読んで笑うのかもしれない。
ひょんなこと/ネルノダイスキ
最高です。
商店街のあゆみ/panpanya
最高。
New! ケキャール社顛末記/逆柱いみり
最高!!
ちいかわ⑹/ナガノ
まだ読んでない人はぜひ1巻から読んでください。
もぐらコロッケの苦悶/ナガノ
「うた」「ゆめ」ときて3巻目が「苦悶」。
前2巻も内容的には苦悶だったが、今回はネズミをどついてからの言い合いシーンが壮絶で、苦しくて、何度も読んでしまう。
まつ毛燃えてなくなりし頃、/にしむらゆうじ
目次ページに唐突に出てきた「もくじまん」という本来必要の無い無意味な存在に心を奪われました。
背川昇
みなそこにて(3)/冬虫カイコ
戦車椅子 -TANK CHAIR-(1)/やしろ学
青春リビドー山/位置原光Z
一二三四キョンシーちゃん(1)/つのさめ
スクールバック(1)/小野寺こころ
トラックドライバーの怪談/ぞうむしプロ
君を紡ぐ 総集編/栗原さくら
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2152659
月夜の夜理子さん/コチカナオ
【サンプル①】
— コチカナオ (@kochika_nao) 2023年1月30日
タイトル「月夜の夜理子さん」
A5/中綴じ/52ページ/600円(予定)
夜理子さんという女の子とおばけのような存在の短編5つ
ぜひお手に取って裏表紙も見てみてほしいです
続くツイートに部数アンケートあります#コミティア143#COMITIA143 pic.twitter.com/vXk9ojc8Bm
デビルズキャンディ/作:BIKKURI、画:REM
ねぎしそ
2023年マンガベスト5
1.太ったおばさん「出会って4光年で合体」
このような作品がこの世に生まれ得ることが、創作者としてあまりに嬉しく、そして悔しい。
2.はも「マグロちゃんは食べられたい!」
ラストは駆け足だが、マグロと人間の視座の違いから生まれる愛情のすれ違いがあまりに愛おしく切ない傑作百合漫画。
3.平井大橋「ダイヤモンドの功罪」
圧倒的才能を前にして、友人は嫉妬に狂い、大人は狂気に飲み込まれてしまう主人公の苦しみを黙って見届ける作品。
4.地球のお魚ぽんちゃん「霧尾ファンクラブ」
ギャグの質の高さはもちろん、その連なりを一つの話として纏め切る構成力が素晴らしい。私はこの作品を百合漫画だと信じている。
5.トフ子「秘密のお姉さん養成ノート」
この漫画を読むと、私は普段人間のどこを見ているのだろうと不安になる。同じ人間であるはずなのに、作者と私とでは見える世界があまりに違うことを実感できる作品。
池袋不敗
https://twitter.com/higan_nou?
町田洋 砂の都
千葉ミドリ 緑の予感たち
田島列島 みちかとまり
齋藤なずな 遡る石(読み切り)
朝田ねむい まだら模様のヨイ
売野磯子 インターネット・ラヴ!
泥ノ田犬彦 君と宇宙を歩くために
田沼朝 いやはや熱海くん
平井大橋 ダイヤモンドの功罪
さのさくら
・Bye-Bye アタシのお兄ちゃん
竹内佐千子先生の作品はエッセイもオリジナル漫画も全部面白いです!悲しいことをきっちり描き切っているのに優しさの土台がしっかりしていて安心して読むことができます。これを読んで起こる感情の波が心地いいです。
めちゃくちゃおもしろいです!一個一個のエピソードのサスペンス度合いがちょうど良くて、しっかり興味を掴んでくれたまま気持ちよくさせてくれます。長髪の美男子に惚れたのは久々です!
・プラスチック姉さん
今年初めて読んだんですがめちゃくちゃおもしろいです!毎話常識人枠がしっかりあって軸が頑強なので変態が自由にしていてもおもしろがることができるんだなと思います。常識部分とどうにかなってしまっている部分の距離が広く、剛腕で繊細な作品…と思います。
・光の箱
「うちのクラスの女子がヤバい」から追っていますが、日常におけるトラブルを抽出する力、それを優しくきれいな着地で解決させる力に富んでいる作家さんだなぁと思います。「光の箱」もとても面白いです!
・「マザーファッカーズ」3巻
最近知った作家さんですがすごく面白いです!絵がとてもきれいで、身の回りの方々のお話を戯画化するのがとても上手い印象です。(愛情を持った目線を感じます)こういう日常エッセイ漫画がすごく好きです!
げか(陰山涼)
https://twitter.com/kage_kyage
ついに完結。人類に可能な面白さの上限ぎりぎりまでたどり着いていたと思う。
2 施川ユウキ『鬱ごはん』
5巻収録のエピソードが全てすごい。もはや「鬱」を乗り越え、(あるいは「鬱」によってこそ可能な)最後の希望と言ってよい。
3 月森吉音『ナイトメア・オブ・ドッグス』
犬を虐めるヤツを絶対に許さないという強い意志が異様すぎるイメージとなって現れている。
4 スタニング沢村『佐々田は友達』
2023年でもっとも表現上の独自性を感じたマンガ。
5 ヤマシタトモコ『違国日記』
マンガの画面とは常に異質なものたちがいくらかの無理を承知で同居する場であり、その寄り合い方こそが映画とは異なる緊張感と可能性をもたらすのだと教えてくれる。
6 小峱峱『守娘』
あまりにも高度な画面構成。闇を闇として、希望を希望として描く率直さ。鮮烈なイメージ。全てが素晴らしい。
7 黒川裕美『贋 まがいもの』
贋作絵画づくりという内容に説得力を与えられるほどマンガとして絵がうまいのだから、ぐうの音も出ない。
8 紺野アキラ『クジマ歌えば家ほろろ』
最初からずっと面白いが、いよいよ良い。マンガ的な間というものを完全に掴んでいる。
9 藤田和日郎『黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ』
今や藤田和日郎の真骨頂はこのシリーズにあると思う。驚くべきことに、ここに来て絵の魅力が一段増した気がする。
10 飴石『開花アパートメント』
何気ないコマも恐ろしく構図の良いものばかりで、ページをめくるたびに新鮮な驚きがある。
番外 タナカミホ『アスファルトに赤』
2024年2月から『FEEL web』で連載開始予定とのことだが、著者本人がイベントで先行配布していた冊子を入手して第1話を読んだ。先の展開が読めない始まり方でとにかく面白く、絵も演出もユニークかつ洗練されている。ぜひチェックしてほしい。
酢豚ゆうき
https://twitter.com/yukikanayama20
1、東京ヒゴロ
2、葬送のフリーレン
3、昭和天皇物語
4、劇光仮面
5、ちいかわ
匿名潟嬢姫
https://twitter.com/tokumegatajyoki
1.PPPPPP/マポロ3号
2.対世界用魔法少女つばめ/マポロ3号
3.令和元年のえずくろしい/大山海
4.夏・ユートピアノ/ほそやゆきの
5.緑の予感たち/千葉ミドリ
6.定期券/福士開 (アックス151号)
7.↓↓AB←→↑/藤井夏子
https://x.com/perorinkyu/status/1701594858039988378?s=20
8.生活保護特区を出よ/まどめクレテック
9.スルーロマンス/冬野梅子
10.幻滅カメラ/鳥トマト