一円文学
スペースでamazon一円本(送料別でマケプレ一円で置いてある本)の流れになったので備忘録として。
もはや完全に忘れられた作家、西村寿行。ほぼすべての著作が1円で読める。
伊東黒雲さんに教えられて知った『本の雑誌』での西村寿行特集は、歴代寿行編集者による数々の異常寿行伝説が読める(「カニが俺を見てる」「海上保安庁に連絡しろ」)
この流れでいえば清水一行も一円文学作家である。
寿光~大藪ラインで片岡義男も見てみたが、存命のチカラなのか、なかなか値崩れはしていない。『スローなブギにしてくれ』は300円~、『彼のオートバイ、彼女の島』に至っては絶版高騰してとんでもない値段になっている。
ブックオフ常連作家である伊坂幸太郎、東野圭吾、百田尚樹あたりも読まれ続けるということだけあってなかなか一円にはならず、村上春樹、村上龍あたりも一円にはない。
意外なところで梁石日は一円。
笠井潔のこの小説も一円。
佐々木譲、大沢在昌あたりの刑事小説作家もなかなか一円そうに見えて一円には程遠い。一円になるための条件はかつて広く読まれていたこと、そして完全に忘れられることがあるのではないか。
もうひとつの1円文学の潮流がライトノベルである。
以下、現在も読まれるべきゼロ年代ライトノベル群として名前があがった一円文学。
脳Rギュルのみ、天皇がTwitterに貼った直後1600円台まで高騰したので注意。ここで挙げた一円文学のいくつかの値段は動く可能性がある(四、五冊程度売れても寿行はビクともしないだろうが)。
海外文学でもいくつか一円文学を。
池田真紀子翻訳の傑作ミステリー(?)
岩波スタンプブックスからも。
怪小説。翻訳は黒丸尚。
これもホラーの枠だけど変な小説。
アルフレッド・ベスターも一円!
以下話に出た本